31 IV データの誤り制御 二つの装置間で通信を行う時、通信時の回線状況や機器同士のやりとりなど、様々な原因 で通信データの送信誤りが起こる。 1 ビット誤り検出には パリティ 奇数パリティ 偶数パリティ 1 ビット誤り訂正+ 1 ビット誤り検出には 垂直パリティ 水平パリティ 1 ビット誤り訂正+ 2 ビット誤り検出には ハミング符号 n ビット誤り検出には CRC を用いる。 パリティ とは、ある数字の並びの合計が偶数か奇数かによって通信の誤りを検出する技 術である。 パリティでは、データの最後に パリティビット を付加し、そのビットを基に誤りを検出 するが、1 の数が偶数になるように付加するやり方を 偶数パリティ 、奇数になるように 付加するやり方を 奇数パリティ という。 パリティは、使い方によっては誤り訂正を行うことができる。データが送られるごとに 最後に 1 ビットのパリティビットをつけるやり方を 垂直パリティ といい、最後にそれ ぞれのビットのデータを横断的に見て、全体で誤りがないかどうかをチェックするの 水平パリティ を用いる。 垂直パリティ水平パリティを組み合わせることにより、どこかに 1 ビットの誤りが発生 した場合にその場所を特定でき、ビットを 反転 させることによってエラーを訂正できる。 ハミング符号 とは、データにいくつかに冗長ビットを付加することによって 1 ビットの 誤りを検出し、それを訂正できる仕組みである。 CRC Cyclic Redundancy Check )は、連続する誤りを検出するための誤り制御の仕