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第 XI 部
システム開発技術
開発プロセスを標準化し、共通の物差しとするための共通基盤として日本で考案され
たのが、 共通フレーム という。国際標準のソフトウェアライフサイクルプロセス規
格 ISO / IEC 12207 を基に、日本独自の仕様としてまとめられた。現在のバージョン
は 共通フレーム 2013 ( SLCP-JCF2013 )である。
共通フレームでは、ソフトウェア開発及び取引の 明確化 のために、システム開発プロセ
ス以外にも
• 企画 プロセス
• 要件定義 プロセス
• 保守 プロセス
• サービスマネジメント プロセス
• 廃棄 プロセス
• 監査 プロセス
など、様々なプロセスを定義している。
共通フレームは、以下の階層構造で構成されている。
プロセス > アクティビティ > タスク > 注記
プロセスを徐々に詳細化していき、最小単位が 注記 である。
35 システム要件定義
システム要件では、システム化の目標と対象範囲をまとめ、