63 XI システム開発技術 開発プロセスを標準化し、共通の物差しとするための共通基盤として日本で考案され たのが、 共通フレーム という。国際標準のソフトウェアライフサイクルプロセス規 ISO IEC 12207 を基に、日本独自の仕様としてまとめられた。現在のバージョン 共通フレーム 2013 SLCP-JCF2013 )である。 共通フレームでは、ソフトウェア開発及び取引の 明確化 のために、システム開発プロセ ス以外にも 企画 プロセス 要件定義 プロセス 保守 プロセス サービスマネジメント プロセス 廃棄 プロセス 監査 プロセス など、様々なプロセスを定義している。 共通フレームは、以下の階層構造で構成されている。 プロセス アクティビティ タスク 注記 プロセスを徐々に詳細化していき、最小単位が 注記 である。 35 システム要件定義 システム要件では、システム化の目標と対象範囲をまとめ、